良好な関係だった日立とモトローラの提携、破談と熾烈な特許戦争を招いた「埋められなかった溝」とは日本の半導体業界が復活を遂げるために必要な視点（前編） - 経営のためのIT活用実学

世界の半導体市場はAIブームの追い風を受け、2023年の5300億ドルから2030年には1兆ドル規模へと成長が予想されている。そうした強気ムードに警鐘を鳴らすのが、日立製作所で一貫して半導体事業に携わり、日本の「ミスター半導体」と呼ばれる、元日立製作所 専務取締役の牧本次生氏だ。2024年9月に著書『日本半導体物語 パイオニアの証言』（筑摩書房）を出版した同氏に、日本企業が半導体業界を生き抜く上での心得、日立とモトローラとの「事業提携の舞台裏」について聞いた。（前編／全2回）