「特許」には企業の過去から現在に至るまでの発明・イノベーションの歴史が記されている。いずれも専門的な情報が多く、読み解くのは容易ではない。しかし、そこには企業や事業の価値、ひいては「未来」をも予測する貴重な情報が数多く示されている。本連載では『Patent Information For Victory ~「知財」から、企業の“未来”を手に入れる!~』(楠浦崇央著/プレジデント社)から、内容の一部を抜粋・再編集。知財力に優れた国内2社の事例を元に、特許戦略の最新事情を解説する。本連載後半では、世界的建設機械メーカー「コマツ」の事例を取り上げる。第4回では、世の中にまだIoTという言葉がない1997年から開発がスタートしていたという建機のモニタリングシステム「Komtrax」プロジェクトを紹介する。