「攻め」のESと「守り」の経済安保、政府が示す自国の産業を守っていくための4つの戦略とは？「戦略物資化」する半導体と現代国際社会の経済安全保障② - ニュース・経営

かつて、一国の経済活動を左右する「戦略物資」と言えば、原油などに代表されるエネルギー資源が主であった。ところが、2000年代以降はそうした資源に加えて、“21世紀の石油”とも例えられる「データ」が国家の安全保障に影響をおよぼすようになり、「半導体」が戦略物資として見なされる時代へと突入した。本連載では『資源と経済の世界地図』（鈴木一人著／PHP研究所）から、内容の一部を抜粋・再編集。「地経学」の視点から、資源や半導体などの戦略物資を巡って複雑化し、大きく揺れ動く国際経済の今を考える。第2回では、他国が仕掛けるES（エコノミック・ステイトクラフト）から自国の産業を守るため、政府・民間それぞれに必要となる経済安全保障上の戦略について考えていく。